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Days in Ethiopia

Posted by SJ on 13.2013 アフリカ   2 comments   0 trackback
更新に間が空きましたが、この間2週間半ほど修士論文の調査でエチオピアに行っていました。

まだ冬の匂いの色濃く残るイギリスから、太陽眩しいエチオピアへ入り、
色々な意味で充実した日々を過ごすことができました。

エチオピアへ行くのは2度目でした。
前回は2年半ほど前、商社勤務時代に出張で1ヶ月半ほど滞在しましたが、
その時アディス(首都)で宿泊したホテル、そして当時使ったレンタカー会社に
今回もお世話になりました。

修士課程の短い期間では現地調査は1度しかできないので、
渡航経験があって多少なりとも勝手のわかる国、というのがエチオピアを選んだ理由でしたが、
実際に過ごしてみて、エチオピアに来て良かったなあとつくづく思いました。

一つには、2年半前に仕事で会った方々数名と再会を果たしたこと。
アポなしで急に押しかけたのにもかかわらず歓迎して頂き本当に有難かったです。

また、今回調査の目的で新たに知り合った方々も、
絶対にまた会いたいと思うような素敵な方ばかりでした。

そんなわけで、どうにかしてエチオピアに戻る、
できればエチオピアで職を得る道を模索しています。。。
会う人会う人に、卒業後の仕事を探しているとは伝えたのですが、さてどうなることか。

そんなわけで、僭越ながらエチオピアの紹介をしたいと思います。

まずはお決まり、エチオピア料理。これはバイヤイネットと呼ばれるベジタリアン料理です。
injera

エチオピア正教では、3月から4月にかけて1ヶ月半程、断食(fasting)の期間です。
ただし何も食べないのではなく、肉や脂を使った料理を食べないという意味です。
あと、正午までは何も食べないそうです。
(これに対してイスラムの断食は日没まで何も食べないが日没後は何を食べてもいいとのこと。)

加えて、時期にかかわらず毎週水曜、金曜は同様に断食です。
そう考えるとエチオピア正教徒はベジタリアン料理を食べて過ごす機会がとても多いですね。

続いて、タッジと呼ばれるハチミツから作ったお酒。
taj.jpg

前評判はドロっとしていてものすごく甘い、と聞いていましたが、
実際はサラっとしてドライな飲み口でした。
女性の意見ですが特に甘いと言うことはなく、おいしく頂けました。
この特徴的な形のグラスは伝統的なものだそうです。
これだと一気飲みしにくいし、安心してのんびりお酒を楽しめますね。

さて、エチオピアの名産と言えば?まずはコーヒーですね。
coffee picking

これはコーヒー加工場で、女性たちが手作業で豆を選別しているところです。
質の悪い豆(虫食いのあるものや色や形の悪いもの)をはじいて、コーヒーの品質を保ちます。
ローストする前のコーヒー豆は、こんなふうな薄い緑色をしています。
エチオピアの、今回私が訪れたジンマという地域は、アラビカコーヒーの原産地であり、
現在も森林にコーヒーが自生しています。
収穫後の処理をきちんとすれば素晴らしい品質のコーヒーを作ることができるそうです。
要はもともとの品質を引き出すのには整った環境が必要ということ。
ムハマド・ユヌスが貧困層の人々を例えて言った"bonsai people"というのを思い出します。
コーヒーも、人間も、同じですね。

エチオピアの輸出品目はコーヒー、皮革、ゴマなど農業産品が主ですが、
首都アディスアベバはかなり整備されており、アフリカ大陸では治安が安定しているので、
AU本部など国際機関の事務所も多く設置されています。
addis.jpg

これは私が滞在したホテルからの眺めです。街の中心からは離れた、空港エリアにありますが、
夕方はこのように交差点(ラウンドアバウト)付近はかなり渋滞します。

ここ10年近く、政府発表の成長率が10%超えで推移してきたそうで(昨年度は8%に落ちたそうですが)、
インフラの整備などがどんどん進んでいます。あちこちで建設中の建物を目にします。
また、現在中国企業がアディスアベバと港湾国ジブチとを結ぶ鉄道を敷設中です。
(エチオピアは海に面していないので、海上輸送ではジブチの港を使います。)
首都の道路も大方は中国企業が手がけているそうです。

他方、首都から2、3時間も車を走らせればがらっと景色が変わります。
rural.jpg

今回、首都から南西部のジンマに向かいましたが、
乾燥気味の中心部から山を抜け、西に進むにつれて緑が濃くなり景色がだんだんと変わって行きました。
この写真のように建物の何も無い土地が続いたかと思うと、
商店や家屋の集中する小さな町が現れ、
また何もなくなって・・・と、幹線道路沿いにそんな景色が続きます。

ひとつ印象的だったのは、道路沿いはほぼ完全に電化されていたこと。
家屋の造りも地域によって土壁、煉瓦、トタンと様々ですが、常に道路近くに電線がひかれていました。

地方都市ジンマはこのような趣。
jimma.jpg

首都と比べると道路の整備状況も悪く、
アジアでも御馴染みのトゥクトゥク(写真中央部、青と白の)も活躍しています。
(首都中心部では見かけません。規制があるのかもしれないです。)
また、馬車もタクシーとして使用されています。ナンバープレートがつけられて、普通に道路を走っています。
donkey.jpg

この写真中央左寄りを走っているのが白馬に牽かれた馬車です。
右の白と青のがトゥクトゥクタクシー。
あとは、ロバですね。ロバは地方に限らず首都中心部でも頻繁に見かけます。
薪なり水なり、色々な荷役に大活躍しています。
写真のように人(大体は少年)が乗っているのも稀に見かけます。
ロバ好きの著者としてはよだれものです・・

引き続き、ジンマのロバのいる風景。
jimma2.jpg

なぜアフリカ研究をするのか、とあちこちで聞かれますが、
一番の理由はアフリカが好きだからです。
ではなぜ好きなのか?と問われれば、そこに生命を感じるからです。
アフリカに限らず、所謂途上国にいると、人々が必死に生きているのを感じます。

大阪の新興住宅地で生まれ育ち、東京で大学を出て就職した私にとって、
日本の景色は整然として、便利で、最先端で、そこでの生活は快適で安全でした。

でも生命を感じませんでした。
毎日満員電車に揺られる人は何を考えているのか?
無心でゲーム機を操作したり、漫画を読んだり、イヤホンで音楽を聴いたり。
何かに必死になることがどのくらいあるのだろうか?
普通にしていれば何事も無く教育を受けられて、一日三食以上の食べ物にありつけて、
もし社会から取りこぼされても、十分すぎるセーフティネットに守られて生きていける社会。

生ぬるい停滞。
物欲は満たされても心は満たされない世界。
無目的に生きることへの行き場の無い焦燥、才能と若さの浪費。

21歳で初めて訪れた途上国はインドでしたが、なぜか遠いアフリカに惹かれました。
西欧諸国の人々に謂れの無い劣等感を感じるのと同様に、
アジア諸国の人々に対して根拠の無い優越感を感じていた部分が少なからずあったと思います。
そういう、おそらく歴史的に刷り込まれたしがらみから逃げたかったのかもしれません。

歴史的につながりの浅い、そして同時に、開発途上国の大部分をその胸に抱えるアフリカ。
そのアフリカ大陸で、初めて訪れたのがエチオピアでした。

エチオピアは数年間のイタリアによる占領を除き、植民地支配を受けなかった国。
人類発祥の地。エチオピア正教という独自の文化。
長い歴史と豊かな文化を持つ、誇り高い人々の国です。
しかし、天候に依存する農業が国民の大半の稼業であり、未だに世界最貧国の一つ。
1991年まで続いた社会主義政権の名残も色濃く、
今も民主化したとは言え事実上の一党独裁のもと、自由を謳歌できない人々。
所謂開発独裁の典型で、その圧政ぶりを警察国家と呼ぶ人もいます。

でも開発は着実に進んで、高等教育を受けた若者があちこちで活躍しています。
滞在中、何人かの20代半ばの若者と話しました。

私の調査に何の見返りも求めずあれこれ力を貸してくれた心優しいある青年は、
今の仕事を好きかという私の問いにこう答えました。

"I like any job."
どんな仕事だって好きだよ、と。

また別の青年は、働くことや、彼の将来についてこう話しました。

"I have a bright future. I always want to upgrade myself."
僕の未来は明るいよ。僕は常に自分を高めていきたいんだ。
彼は向上が見込めないからと政府関係の仕事を辞め、今はJICAで仕事をしています。


なぜアフリカ研究をするのか?
私が見たいものがアフリカにはあるからです。
未来を希求する若者。努力を辞めない人々。
美しい景色と、そこで生きる人。
何かに向かって生きるということ。

私は彼らのように生きたいし、彼らと共にありたいです。
助けたいなどと、傲慢な思いでアフリカに関わるのではありません。
彼らと同じものを見て、同じ世界を生きて、同じ感動を分かち合いたいです。

それが私の幸せであり、
もしもそれが誰か他の人の幸せにも繋がるのであれば、
そんな素晴らしいことはない。

私にはアフリカの地に広がる美しい世界が見えます。
このブログを通して、それを少しでも皆さんにお見せできれば嬉しく思います。
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とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
2013.05.29 04:17 | URL | 履歴書の送り状 #- [edit]
Re:
コメントをありがとうございます。

エチオピアにご興味を持って頂けたでしょうか?

更新に間が空きがちですが、またお越し頂けますと幸いです。
お読み頂きありがとうございます。
2013.05.29 16:58 | URL | SJ #- [edit]


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プロフィール

SJ

Author:SJ
大阪生まれ、東京かぶれ、オーストラリア、ナイジェリア経由、2013年英国にてアフリカ研究修士号取得。
関心事項はアフリカ、開発、国際情勢、日本の政治・社会、メディア。
趣味は海外旅行と映画鑑賞、写真撮影。
世界で一番好きなものは猫(大小問わず)。

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