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海の向こう、陸の彼方

Posted by SJ on 25.2013 アフリカ   0 comments   0 trackback
残暑お見舞い申し上げます。

以前にも似たような記事を書きましたが、
今日はアフリカに対する認識について、少し考えたいなと。

この夏に1年ぶりに再会した友人と話していて、
なぜ筆者がアフリカ研究を選択するに至ったかについて聞かれました。
これはもう、会う人会う人に聞かれるので難しくもなんともないのですが、
その人の質問はちょっと違っていました。

というのも、筆者、実はもともとは開発学に関心がありました。
開発学は、日本の大学では設置されているところは少ないですが、
英国ではかなりメジャーで、どこの大学にも設置されている人気コースです。
昨今の国際協力ブームみたいなものもあってか、日本人にも人気です。

筆者も例に漏れず、大学生の頃、英国で開発学の修士をやろうと考えていたわけです。
ところが、大学を卒業した後に開発援助の世界で働いても、
開発学というものがどうもぴんとこなかったんですね。
実際に開発学を修めた人にも何人か会いましたが、
なんだか自分の中でストンと落ちるものがなかった。

進学資金がたまって、いざ出願先を選定する段で、
何を学ぶのかじっくり考えましたが、まだこれというフォーカスが見つからずにいました。
開発学、と一口に言っても、その中で細かい分野があるんです。
平和構築、教育、ジェンダー、都市計画、経済などなど。
そういうテクニカルな分野の中から一つを選ばなければいけない。
それなのに、どうしてもこれというのが見つからなかった。
学部時代の専攻が政治学だったので、結果的にはそれに一番近いガバナンスを選んで2,3出願しました。

そんな中、結果的に進学することになる某大学に、アフリカ研究科なるものがあるということを知り、
ホームページを詳しく見たところ、まさにこれだと思ったんです。
たぶん、特定の分野に閉じ込められてしまう開発学に、無意識的に疑問を持っていたんだと思います。
その点アフリカ研究は特定の学問に拠るものでもなくテクニカルな分野も関係なく、
ただアフリカという地域にフォーカスすることだけが求められており、
フィールドとしてはアフリカと心に決めていた私にとっては、この上なくすんなり入れる世界でした。
そんなこんなでこのアフリカ研究科に出願し、無事に進学する運びとなったわけです。


話を元に戻します。
久々に会ったその友人の質問は、
開発に興味があったのなら、なぜアジア等でなくアフリカを選んだの?でした。

開発学を学ぶ日本人学生も、フィールドはアジアを選択することが多いように見受けられます。
アジアを選ぶ理由が、親近感なのか、地理的要因、なのか政情や治安なのかはわかりませんが、
あえてアフリカを選択するというのが奇異に映ったようです。
実際、アフリカ研究科には今年は日本人は筆者一人でしたし、昨年度はゼロだったようです。

筆者としては、既にアフリカに関わる日本人の輪の中にいるのもあって、
アフリカに関心を持つことが日本人として特異なことだとは思わないのですが、
日本へ戻ってきてテレビを見たりしていると、アフリカと日本の心象的距離をひしひしと感じます。


世界の意外なところにいる日本人を取り上げた番組、流行っていますよね。
名前も認知されていない、地図で指すことなんて到底できない国。
日本の教科書にほとんどアフリカが登場しないことを思えば、
そういった国はアフリカにはたくさんあるでしょう。
でも、それを「秘境」と呼びますか?

愕然としたのが、某番組で
「西アフリカの秘境、ブルキナファソ」と
一国まるごと秘境扱いしていたこと。

念のためですが、広辞苑によると、「秘境」とは
「人跡のまれな、様子がよく知られていない土地」のことです。
人跡どころか、ブルキナファソには1750万の民が暮らしています(数は外務省HPからの引用)。
では日本人の人跡はどうかというと、在留邦人は121人いるようです(同上)。
日本大使館もちゃんと設置されている。
秘境なんてしろものではないんです。

ではなぜこんなにも知られていないのか?

知ろうとしないからです。

知らない理由はこちら側の無関心であり、つまるところそれはただの無知です。

己の無知を「秘境」なんて美名で取り繕うなど、その地で生きる人々に失礼甚だしい。

この「秘境」という表現に透けて見える製作者の傲慢と大衆迎合的な態度がどうにも受け入れがたく、
また、アフリカと日本の距離を縮めるなんて大仕事、道は長いなと痛感した次第です。

でも逆に言えば、できる人間がやらねば、と覚悟を新たにするきっかけにもなりました。

今持てるものを使ってできることはまだまだ些細なものですが、地道に続けて行こうと思います。

その一歩、アフリカの情報ブログ、Meanwhile in Africa...もどうぞよろしくお願いします。


筆者は今、思いがけず良縁に恵まれ、無給ですが研究活動に従事しています。
それもあって、思うほど頻繁に更新できずにいるのが現状ですが、
慣れてくればもう少し効率的に記事を公開できるものと思います。

一人でも多くの方にお読み頂くことが、続けていく励みになります。

今日もお時間をありがとうございました。
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プロフィール

SJ

Author:SJ
大阪生まれ、東京かぶれ、オーストラリア、ナイジェリア経由、2013年英国にてアフリカ研究修士号取得。
関心事項はアフリカ、開発、国際情勢、日本の政治・社会、メディア。
趣味は海外旅行と映画鑑賞、写真撮影。
世界で一番好きなものは猫(大小問わず)。

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